寺院内装の再生/ローカリズム輝く色に―不思議な温もりが溢れる北越の寺。
Concept:

1207年親鸞聖人は35歳の時、越後国府に流罪になりました。

現在の国府別院は、当時、親鸞聖人がむすんだ竹ヶ前草庵(たけがはなそうあん)の地です。

我々が初めて国府別院のその彩色文様を拝見したとき、不思議な配色に目を奪われました。

「これが新潟、北越か・・・」と、地方色を感じた次第です。

変に京都風にしてしまってはいけない。それだけは避けよう。北越の色をできるだけそのまま残そう―。それが国府別院の内陣荘厳再生の修復方針となりました。

 

剥落止め修理と補彩色、そして復原彩色を織り交ぜて、越後の魂を感じさせる配色に留意して仕上げました。装飾が蘇った国府別院は、新潟の浄土真宗本願寺派のシンボル寺院として再び地元の関心を寄せています。

Data:

ところ:新潟県上越市 本願寺国府別院

宗 派:浄土真宗本願寺派