白木と彩色が織りなす―広くて明るい調和の佇まい。
Concept:

寺院荘厳の多くは、その柱や梁、長押が漆や金箔で彩られています。 勝明寺の本堂再生にあたっては、その構造材はケヤキ素材を活かした装いをお望みになられました。

青や赤や緑や紫・・・ややもすれば、きらびやかな色彩美は、白木に対して目立ち過ぎます。

そこで我々は、荘厳全体的の「調和」を再生方針として、統一感を基軸に、木目の美しさを引き立たせるような工夫を随所に凝らし、荘厳空間を彩っていきました。

 

通常より色調をおさえて上品に仕上げることに留意しました。

勝明寺という名の通り、これからも益々より多くの人が、この調和が保たれたに集っていただけるようにと願いを込めて、お納めいたしました。

Data:

ところ:熊本県八代市 勝明寺

宗 派:浄土真宗本願寺派